1996年、テクモ(旧テーカン。現在のコーエーテクモゲームス)から登場した、3Dジョッキーレーシングゲームである。
競馬をテーマとしたゲームであるが、馬の順位を予想するのではなく、プレイヤーが騎手となって様々な競走馬に乗り、レースを勝ち抜いていく。
登場する競走馬や競馬場・各レース名は、実際と同じ名称が採用されている。
家庭用ゲーム機『プレイステーション』向けソフトとほぼ同時展開となったが、アーケード版では騎乗可能な馬は10頭のみ。
競走馬や勝負服のカスタマイズの廃止など、家庭用と比べて簡略化された部分が多い。
4方向レバーの左右で馬の移動。スタート時にタイミング良くレバーを上に入力すると、手綱をしごいて馬を加速させる。
競走中にレバーを下に入力すると、手綱を引いて馬を減速させる。
左のボタンを押すと馬にムチを入れて加速を促す。そのまま連打を続けると「風車ムチ」となり、更に加速する。
右のボタンは視点切り替えとなる(3段階)。
レース画面の右にはレーダーがあり、大まかな馬の位置が表示される。
左には自分の馬のコンディションが表示されている。左隅のバーグラフは「スタミナメーター」、
円グラフは「スピードメーター」、円グラフの中央に表示されている球は「コンディションメーター」となる。
コンディションメーターは馬の調子に従い、(絶好調)青←→黄←→赤(危険)と常に変化する。
ムチの入れ過ぎや馬の位置取り、馬同士の接触等は馬の調子に大きく影響するため、コンディションメーターは特に気を配らなければならない。
どのレースも最終コーナーを通過した瞬間、ムチの連打と馬の位置取り・スタミナの残量が勝負の決め手となる。
1着でゴールインすると、引き続き別のレースに進める事が出来る。
2着以下はゲームオーバーとなるが、追加クレジットでコンティニューすると負けたレースから再スタートする。
各競走馬ごとに設定された5つのレースに勝ち抜き、最終的にドリームカップ制覇でエンディングを迎える。
同社では「デッドオアアライブ」と並ぶ人気作品となり、アーケード版(3作品)と並行する形で、
家庭用ゲーム機向けにも移植、あるいは新規制作されている。
2010年に同社とコーエーが合併されたが、コーエーの競合作品である「G1 JOCKEY」シリーズと当作品を統合する形で、
新たなジョッキーレーシングゲーム「チャンピオンジョッキー」が、2011年に各種の家庭用ゲーム機向けに発売された。
因みに「G1 JOCKEY」は、コーエーテクモゲームスが開発した業務用VR体験筐体「VR SENSE」にもアレンジ移植されている。
2007年から2009年まで、パソコン用オンライン対応版も登場した他、2013年から2015年までスマートフォン版も存在していた。
(現在、全てサービス終了)
※…ミニチュア作品は、同社の純正筐体「筐太郎29スタンダード筐体」を使用。
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